mamezo-kun’s blog

文章がうまくなりたいとブログ始めてみました。何を書いたらいいのかわからなかったんです。そこで落語について書いてみようと。ブログ作成、落語に精通している方、ご教示お願いいたします。

素人落語紹介!!第7幕『寝床』

落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?

今回ご紹介します落語は『寝床』。

見所は最近義太夫*1を始めた旦那とそれを聞きたくない長屋の住人の言い訳の流れ。

読む前に動画見てもらってもいいと思いますね。

話が簡単ですし・・・。

 

私はブログ書くのも初心者。落語は聞いていたけど解説とか知らない素人。

そんな、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。よろしくどうぞご贔屓のほどお願いいたします。

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:目次:

 

:本の紹介:

まずは今回も参考にしました本の紹介から 

 

 

古典落語 (講談社学術文庫)

古典落語 (講談社学術文庫)

  • 発売日: 2002/12/10
  • メディア: 文庫
 

 

さて今回は第7幕

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今回の落語は

 

『寝床』

 

どのような落語なのでしょうか・・・

 それでは本題に入りましょう 

 :あらすじ:

 

最近浄瑠璃を始めた旦那さん。

当然目上の人に聞かせるわけにもいかないので、店の者、取引先、長屋の住人に声をかけて回らせます。

店の方は三味線の師匠、料理にお酒にと準備も万端。

 

そこへ声かけに回っていた佐兵衛が戻ってきた。

その報告は

提灯屋『開業式の提灯を引き受けて夜明かししてでも仕上げなきゃならない』

荒物屋*2『おかみさんが臨月で・・・』

金物屋『今晩は無尽*3があり、初回だからでないといけない』

豆腐屋『お得意に年回*4があり、生揚げ、がんもどき作りで大あらわ』

鳶頭『成田の講中*5で揉め事があり明朝一番で出発しないとだめ』

長屋の吉兵衛『昨晩から腰が伸ばせず、動けない』

裏の吉田さんの息子『商用で横須賀へ行っており、帰りは最終列車』

(その吉田さんのおっかさんは耳が遠くで聞こえない)

と事前に声かけた連中は誰も聞きにこない。

 

旦那はそれではせっかく用意したことだから店の者だけで語りましょうとなるが、店の者の姿も見えない。

さらに佐兵衛に聞きます。

番頭の藤兵衛『前日会合でお酒を飲み過ぎて二日酔い』

金助『脚気だから、足を投げ出して聞くわけにはいかない』

竹造『声をかけた拍子に物干しから転げ落ちて足をくじいた』

弥太郎『・・・』

佐兵衛もそこまで聞かれると思っていないから咄嗟に思いつかない。

『そうです。弥太郎は眼病でして・・・』と聞きに来れる病気を言ってしまう。

旦那に眼病ならと言われるが、

佐兵衛は『旦那様の義太夫を聞き、悲しいところにきますと涙が出ます。それが毒なのです』

さらに尋ねます

ばあや『冷え込みでお腹が痛む』

奥さん『2、3日実家に行ってくる』

と全員が理由をつけて欠席します。

 

旦那はそれでは佐兵衛はどうだい?と目の前にいる佐兵衛に尋ねます。

そうなると佐兵衛もやけになります。

涙を浮かべながら『あたくしが伺えばよろしいんでございましょう』と開き直ります。

 

それを聞いた旦那さんは

『もう義太夫は語りません。よしましょう。義太夫の喜怒哀楽、人情がわからないような連中には長屋は貸せない。立ち退いてもらいなさい。店の者たちも義太夫を聴けないのなら、暇をとってもらいなさい』

と怒ってしまう。

 

佐兵衛はその穏やかでない状況を見て、もう一度聞きにきてくれないかと頼み込みます。

すると店は声かけた人たちで溢れております。

 

旦那は『双方の意気がぴったり合わなきゃやれたもんじゃないよ。帰ってもらいな』と強情。

 

佐兵衛も『せめて一段でも聞かなくては帰らないと申しておりますので』とひかない。

 

さて、そんな中、義太夫が始まります。

語りが始まれば旦那も夢中に話ます。

三味線の間も何もなく、もうただ、ガアガアとわめきたてるばかりの義太夫

集まった連中も飲み食いしてお腹が膨れれば、次第に目の皮もたるんできて、一人、二人と横になり、寝てしまいました。

 

旦那は御簾の向こう側が静かになったのは聞き入っているのだろうと、ヒョイと覗いてみました。

これをみた旦那は番頭をはじめ怒ります。

そんな中、子供の定吉だけが起きて泣いています。

旦那は感激し、『どこの部分が感動したのか?馬方三吉子別れのところか?宗五郎の子別れか?』と聞きます。

定吉『そんなもんじゃありません。そんなもんじゃ・・・』

旦那『泣いていないで、言ってごらん。どこがかなしかったんだい?』

定吉『あそこでございます。あそこなんでございます』

旦那『あそこ?あそこはあたしが義太夫を語った床じゃないか』

定吉『あそこが、あたくしの寝床でございます』

 

:所感:

 落語って意味不明な点が江戸の話とか昔の話なのに、ちょこちょこと現代の話が入ってくることが混乱の一つかと思います。

現代と過去の融合。

現在の状況と過去の話に組み込むことにより話が面白くなっているのだと思います。

全て過去の話だけをそのまま伝えていたら、今でさえ注釈がないと意味不明なことがさらに分からなくなってしまう気がします。

現代を入れて散りばめることで落語は進化し、時代に即した面白さを得ているのではないかと思います。

 

そう、そこは気にしないで受け入れてあげるくらいの気楽さで見るのが良いと思います。

 

さて、今回の落語は文章にしても・・・な感じ。

読み返しても面白い落語、動画でみないと面白くない落語・・・。

今回は文章にしたらイマイチな落語でした。

ただ、私は正直、最初動画で見たときは、オチが意味不明でした。

やはり文章は必要でしょうwww

ではなく、やはり噺家さんの言葉から目の前に映像が浮かんでこなかったからでしょう。

頭の中で映像化すると言うことは本当に大切なんだなぁと痛感しましたね。

 

:動画紹介:

それでは動画を見てみましょう。

 


古今亭志ん朝/寝床

 

ん??別に古今亭志ん朝師匠が3番目でしたが見てしまいました。

映像なのに本人が動かないやつ・・・。声だけ。

話の調子がいいですねぇ。

なんでしょう・・・表示される時間よりはるかに短く感じますよ。

でもね、オチがダメなんです。私如きが何を言ってんだい?って言われているかもしれませんが、だめなんです。

所々が違うのはついていけるんですけどね、オチが違うんです。

オチが『そこ寝床なんだよ』ってならなけりゃ、寝床って落語成立しないと思いますが・・・。

まぁこれはこれで個性と言いますか、語ったときの空気とかでも違うのかも知れませんね。

 

 

是非見て欲しいですね。

 

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それではまた・・・。落語って面白いですね。

 

 

 

*1:三味線などで伴奏をつけて物語を語ること

*2:今でいう雑貨屋

*3:組合みたいなもの

*4:3回忌等の命日

*5:参詣参拝をする集まり