mamezo-kun’s blog

文章がうまくなりたいとブログ始めてみました。何を書いたらいいのかわからなかったんです。そこで落語について書いてみようと。ブログ作成、落語に精通している方、ご教示お願いいたします。

素人落語紹介!!第5幕『三人旅』

落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?

そんな落語の話って何があるんだろうということで本がありましたので、ブログ書くのも初めて、落語は聞いていたけど解説とか知らない素人以下の、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。よろしくどうぞご贔屓のほどお願いいたします。

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:目次:

 

 


 本の紹介

 

古典落語 (講談社学術文庫)

古典落語 (講談社学術文庫)

  • 発売日: 2002/12/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

さて第5幕は

 

三人旅

 

どのような落語なのでしょうか・・・

 

あらすじ

 

八公、辰つあん、半ちゃんの三人旅。

今では新幹線などができまして、旅行も簡単になりましたが、昔は歩いていたのですから大変です。

しかし、風流な点に起きましては、昔の旅の方がまさっておりました。

そして旅は今も昔も気の合った者同士で行くのが面白いものです。

 

道中歩いておりますと、八公が遅れ出しました。

気になった辰つあんが声をかけますと、腹が減ったから遅れて来たんだと。

『今朝、宿を出てから、既に2度も食ってるじゃねか』と辰つあんが言うと、

八公は

『女を見ると腹のへる生まれつきでなぁ』と。

 

今度は前をいく半ちゃんがへっぴり腰。

『どうしたんだ?』と辰つあんが声をかけると『足に豆が出来た』とな。

 

『そうかぁ。豆が出来た?食える豆なら八公に食わせて、八公の腹の足しになるし、半ちゃんの足も治るしと両方めでたいんだが・・・』と呑気な会話をしながら歩く。

 

そうするとそれを見ていた馬子衆が声を掛けて来た。

馬子衆が『馬乗って行かねぇか?』と声かけるので、値段を確認してみた。

すると馬子衆は『やみ』でどうだ?と言ってくる。

半ちゃんは、意味がわからないのに、『やみはダメだよ、月夜にまけとけ』と応え、

馬子衆に『それはいくらだ?』と意味を聞かれると、『月夜に釜を抜くって言うからタダで乗せろって意味だ!』と切り返す。

当然馬子衆はタダじゃダメだから、『じば』でどうだ?と安くして来た。

三人はその言葉の意味もわからない。

ましてや『じゅばん』と聞き間違えて『足が二本入るから200だろ?だから、ももひきにしろ』と、掛け合いの呼吸で切り返す。

馬子衆はその価格でokを出すが、参考までに『じば』の価格を聞くと200のことだったとのことで、『同じ値段だったんかよ!』と3人が言うと、『言い値ににまけたんだよ』と切り返され、渋々馬を頼む。

 

馬を見れば、馬の顔が長いのは飼い葉桶の底が深いから食べるために顔が長くなったと、飼い葉桶が先にできて、馬の面があとからできたと馬鹿な話。

今度は馬に乗れば、後ろ向きに乗ってしまい、首がない馬だと大騒ぎ。

 

そんな騒ぎをしていると宿場へ到着。

 

宿は、ゆうべ泊まった宿屋の亭主が言う『鶴屋善兵衛という宿屋は丁寧にしてくれる』と言われていたので、その宿を探す算段を。

『ところで辰つあんは字が読めるんだっけか?』と聞けば、『知っている字数のうちに、その漢字があればいいなぁ』と。

『何文字知っているのか?』と尋ねれば、『四十八』と、いろはの数字しか知らないときたものです。

漢字の読めない三人は、向こうから声が掛かる用、芝居を考えます。

 

色々芝居をしますが上手くいかず、しまいには病人の真似をしてひっくり返った真似をすると、やっと鶴谷善兵衛の宿の者から声がかかる。

 

何やかんやで、やっと宿屋に到着した三人。

草鞋を脱ぎ、脚絆を取り、宿屋の女中が飯が先か、風呂が先かと聞かれるたので、風呂へ。

 

昨夜の湯は何と膝っこぶしかなかったが、今夜の風呂は肩まである。

そいつぁ豪勢と湧き上がるが、浸かり方が難しいと意味不明なことを言い出した。

『どうするんだ?』と尋ねると、

『逆さまに入るんだよ』

 

せっかくの旅行だからと、呼ぶと泊まりに来るような女はいるかを尋ねると、ここでは、おしくらというらしく、呼べるらしい。

それではと三人が頼むと今日は二人しかいない。最後の一人は呼んでくるとのこと。

その女は江戸の柳橋で芸者をしていたが、食いつなぎのために時々稼ぎにくるらしい。

その柳橋の女に誰が行くのかと、部屋の割り振りもあるから、その下に来た女への割り振りを、辰つあんが決めることに。

 

半ちゃんが一番の男前なんだから柳橋を割り当ててやると辰つあん。

 

翌朝、半ちゃんの話を聞いた二人。

83の婆さんで坊さん並に髪の毛がなく、顔のシワが縦横に入っているし、肌触りはちりめん肌、ちじみ肌、絞り肌と散々な言いよう。

帰り際、辰つあん、八公は

『ゆうべの礼だよ。女は髪を大事にするもんだ。まぁ油でも買ってつけてくんねぇ』

と代金を渡す。

『さぁ半ちゃん、おめぇもいくらかやったらどうだい?』

『ふざけんねぇ・・・誰がやるもんか』

『夜中に三度も小便に連れて行ったんだろ?いい功徳にならあ。しかし何事もまわり幸せだ。いくらかやれよ』

『やるよ。こんな馬鹿馬鹿しい話はありゃしねぇ。まぁこれはおめぇにやるから、女は髪を大事にするもんだ。油でも買って、髪へ・・・つけろったって毛がねえんだな。じゃあ、まぁ、油でも買って、御灯明*1をあげてくんねぇ』

 

 

初所感

旅の道中の話なので、一つの話しと言うより、数個の話の集積でしたね。

あらすじにすると細切れ感が・・・。

話は非常に面白く、特に3人の掛け合いが落語として聞くとどう表現されるのか、楽しみな内容でした。

旅慣れていると言いながら、全く旅を知らないと言う・・・

でも江戸っ子は知らないとは言いません。

江戸っ子面白いですね。

 

笑いのポイントは

豆のところ

馬子衆との掛け合い

そして最後の御灯明。

坊主に見立て御灯明。

くすっと笑いでしたね。

 

 

落語映像紹介

それでは映像で見てみましょう

一番上は柳家小さん師匠。

第4幕で聴きました『長屋の花見』と同じ師匠でした。

画像URLがうまく張り付かないのでご自分で検索願います。

こんなに話が膨らむんですね。

笑うポイントが随所にあり、止まっている画像でしたが、演じている様子がモニター越しに見える感じでした。

長い尺でしたが、あっという間の50分。

 

 

ぜひ見てみてください。

 

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それではまた・・・。落語って面白いですね。

 

   

 

 

 

 

*1:神仏の前に供える火