mamezo-kun’s blog

文章がうまくなりたいとブログ始めてみました。何を書いたらいいのかわからなかったんです。そこで落語について書いてみようと。ブログ作成、落語に精通している方、ご教示お願いいたします。

素人落語紹介!!第6幕『厩火事』

落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?

今回ご紹介します落語は『厩火事』。

見所はおかみさんと仲人の旦那の掛け合い、最後のご主人との掛け合いとそこまでの話からのオチ。

読む前に動画見てもらってもいいと思いますね。

話が簡単ですし・・・。

 

ブログ書くのも初心者。落語は聞いていたけど解説とか知らない素人。

そんな、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。よろしくどうぞご贔屓のほどお願いいたします。

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:目次:

 


 

 

:本の紹介:

 

 

 

古典落語 (講談社学術文庫)

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  • 発売日: 2002/12/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

さて第6幕は

 

厩火事

 

どのような落語なのでしょうか・・・

 

その前に

:勝手時代背景解説?:

仲人:

今で言うならマッチングアプリとでも言うのでしょうか・・・

男女の仲を取り持つ人のことで、結婚した後も仲人さんには盆暮れで贈り物をしているなんて人もいますね。

 

髪結い:

美容室、床屋と言う感じでしょう。

昔は家に来てくれる・・・今の時代で言えばケータリングサービス的な。

何がいいって、『髪結い』って言葉の響きがいいですな。

 

唐の国:

送り仮名は『もろこし』の国となっていますよ。

なんでもろこしなんでしょう。

今の中国のことでしょうけど・・・

不思議ですwww

 

瀬戸物:

茶碗とかの陶磁器のことでしょう。

呼び方がいいですね。

瀬戸物。瀬戸と関係あるのか・・・調べる気がないので不明ですwww

ハンガーを衣紋掛け、シーツを敷布。いい響きです。

 

 

それでは本題に入りましょう 

 :あらすじ:

 

今は美容室とかありますが、昔は髪結いさんと言う方々が各ご自宅を回って髪を結って歩いたものです。

これが大変いい収入になったんだそうで・・・ 

まぁ、奥さんが稼いで、旦那も稼げば非常に良い話ですが、世の中そんなうまくいきません。

亭主は遊んでばかりいるので喧嘩が絶えません。

 

 喧嘩をして飛び出てきた、おさきさん。

仲人の旦那の元へ、亭主ともう別れようかと話にくる。

 

朝ごはんのおかずをどちらにするかで喧嘩、奥さんの帰りが仕事で遅くなっての喧嘩。二円五十銭で買ってきた瀬戸物の話。

 

それを聞いた仲人の旦那は、先日みた昼から酒を飲む亭主の話を、おさきさんへ話します。

 

なんと、おさきさんは亭主に未練があるのか、亭主を擁護します。

 

そんな未練の見え隠れするおさきさんに仲人の旦那は2つの話をします。

 

一つは唐の国の孔子 の話。

孔子はとても大事にしている2頭の馬を持っていらした。

その中でも特に白馬を愛していた。

とある日、白馬ではない方の黒馬でお出かけになられた。

そんな時、厩*1が火事になってしまった。

家来衆は大変。白馬を焼き殺さないよう働くが、焼き死んでしまう。

家来はなんとも青くなっている中、孔子が帰ってきた。

その報告に対し、孔子は、『家来のもの一同に怪我はなかったか?』と聞いてきた。

それを聞いた家来達はご主人のためには命もいらないといい、一生懸命尽くしたと言う。

 

 

二つ目は麹町のさる御殿様の話。

お殿様はたいそう瀬戸物に凝っていらした。

お客様に瀬戸物を見せた後、大事にしている品なので、奉公人ではなく、奥様に運ばせた。

奥様はそん日は足袋を新しくしたからか、階段でつるりと滑ってしまった。

どどどっと階段から落ちてしまうが、壊してはいけないからとお身体で庇って壊れずにすんだ。

飛んできた旦那さんに奥様は『瀬戸物はなんともございません』と言うと、

殿様は『ああ、瀬戸物は無事だった。それはよかった。』と。

これが殿様の本心なんだと感じた奥様は離別することとなった。

 

この二つの話を仲人の旦那はおさきさんに聞かせ、亭主が大事にしている二円五十銭の瀬戸物を壊してご覧なさい。

もしお前の亭主が瀬戸物のことばかり言っていたら、もうのぞみはないから諦めてしまいな。

でも、たとえ指一本爪一枚でも尋ねたらしめたものだ。

 

とそれを試すように言い送り出した。

 

家に帰ったおさきさんは亭主の瀬戸物を持ち出してみる。

 

『変な格好して台所なんかへ行って・・・危ねぇよ。あっ、そーら壊しちまった。だからいわねぇこっちゃねぇ。おめぇどうした?どっか怪我はなかったか?指とか痛めなかったか?瀬戸物なんか銭だしゃあいくらでも買えらぁ。それよりもどっか体を怪我しなかったか?』

『あらぁ嬉しいじゃないか。』

『そんな泣くこたぁねぇや』

『いえね、これが泣かずにいられるもんかね・・・でもお前さん、そんなにあたしの体が大事かい?』

『そりゃそうよ。おめえが手でも怪我してみねぇ。明日から遊んでて酒を飲むことが出来なくならぁ』

 

 

:所感:

今回のあらすじでは記入されていませんが、奥さんと仲人の旦那の掛け合い、会話が非常に小気味いいと感じました。

仲人の旦那が亭主をけなせば亭主を庇う奥さん。でも亭主をけちょんけちょんに言い始める。

いやぁ話のテンポがいいですから、これは動画で落語を聞きたくなる話です。

そして最後の会話は私は好きですね。

大事なのか?に対して、働かないで酒を飲むことが出来ないだろって切り返し。

しかも瀬戸物を心配もしないでの会話。

大好きな流れでした。

 

 

:動画紹介:

 それでは動画を検索してみましょう!


古今亭志ん朝  厩火事

 

古今亭志ん朝師匠

もう私なんかが何か言うのもおこがましいのですが、男女の切り替え、表情、口調が流石です!

男女の話のリズムがいいんでしょうね。

私のイメージ通りのおさきさんですwww

本当に二人が会話しているのではないか?と思わせる落語でしたね。

名人芸をぜひ観てください、そして笑ってください!!

 

 

ぜひ見てみてください。

 

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それではまた・・・。落語って面白いですね。

 

 

 

*1:馬を飼っておく小屋。馬小屋。