素人落語紹介!!第4幕『長屋の花見』
落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?
そんな落語の話って何があるんだろうということで本がありましたので、ブログ書くのも初めて、落語は聞いていたけど解説とか知らない素人以下の、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。よろしくどうぞご贔屓のほどお願いいたします。
それでは本の紹介を・・・
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『長屋の花見』
どのような落語なのでしょうか・・・
あらすじ
長屋の大家さんが、珍しく月番*1を呼んで、長屋中のみんなの顔を揃えて連れて来てくれとお呼びがかかる。
長屋の連中は大家へ行く前に集まり、店賃*2の催促だろうと話あう。
店賃を大家がどうするんだ?と口火を切れば、店賃を払えだと?図々しい大家だと返事をし、いつから払っていない?と聞けば、18年だの、子供の頃からだの、親父の遺言で払っちゃいけない。しまいには店賃は貰えるものか?と出る始末。
今回集まった長屋の連中は誰一人として店賃を払っていないことが判明。
それでは大家が叱言を言っても、頭下げて通り越すのを待とうと言うことで一致団結し大家さんの元へ。
いざ大家の元へ行き、店賃はもう少し待っていただきたいと、先に話すと、店賃の話ではなく、花見に行こうと言うお誘い。
酒も肴も大家さんが準備済みと言います。
そこには何と一升瓶が3本、重箱には蒲鉾と卵焼き。
長屋の連中は喜んで大騒ぎします。
あまりの喜びぶりに大家さんは、きまりが悪くなり種明かしをしてしまいます。
お酒の一升瓶の中身は番茶を煮出して水で割って薄めたもの。色までそっくり。
蒲鉾はというと、大根のこうこ*3。
もう一つの中身の卵焼きは黄色で、色が同じだからとたくあんを蒲鉾風に切ってある。
今度は大家さんが敷物として毛氈*4を持っていくと言うから取りに行くと、むしろしかない。
それを言うとむしろを毛氈と思えばいいんだと言う始末。
それらを担いで、やけ気味に、掛けるかけ声は『夜逃げだ、夜逃げだ』『こんな担ぎものは、くず屋の婆さんが死んだ時だったなぁ』だのと言いながら上野へ花見。
毛氈のむしろを桜の下に敷くと、一升瓶と重箱を広げ、いざ宴会が始まります。
始まったら始まったで、長屋の連中は『小便近いから湯茶は飲めない』、『この酒は宇治でとれたんですか?』、『下戸だから飲めない』とか言って酒・・・いや、お茶が進まない。
飲み物がダメなら食べ物でもと大家さんは勧めますが、『最近は練馬へ行っても家が建て込んでしまって、かまぼこ畑が少なくなりましたね』だの、『つけすぎて酸っぱい蒲鉾だわ』などなど食べ物でも盛り上がらない。
今度は花見といえば俳句ということで、俳句を詠むよう促すと、
『花散りて死にとうもなき命かな』、『散る花をなむあみだぶつというべきかな』など陰気なものばかりが出てくる。
最後には『長屋中歯を食いしばる花見かな』とまで言われてしまう。
仕方なく、大家さんは月番に、幹事なんだから酔ったふりして、うまく酔って盛り上げてくれと言うので、酔ったふり。
開き直った月番の男性は長屋の手本にと酔ったふりをする。
さぁ飲むぞ飲むぞと、お茶け(お酒)をついでもらうと、突然月番の男性が大家さんに
『大家さん!大家さん!近々長屋にいいことがありますよ、きっと・・・』
『そんなことがわかるのかい?』
『分かりますとも!』
『何で、どうしてだい?』
『だって茶碗を見てごらんなさい。酒柱が立ってますよ』
考えなくてもわかるいいサゲ*5でした。
説明しなくてもわかる内容ですね。
実際の掛け合いはもう少しリズミカルで楽しいのでしょう。
しかし、この落語は現代の花見をイメージしながら聞けますからイメージしやすいですよね。
登場人物が多く、これから動画を見ますが、どう演じ分けるのかが非常に楽しみです。
第3幕の古今亭志ん朝師匠はあるのかしら・・・。
第3幕で初めて見てみまして、その風景が目の前に広がるくらい感動しました。
その後調べますと、もう亡くなられているようで、非常に残念でした。
それでは動画を見てみたいと思います!!
検索の一番上は・・・柳家小さん師匠。
ひょうひょうという表現で正しいのかしら・・・。
いやぁ面白いですよ。
話の筋は概ね書き出したのと同じですが、落語家さんが話すとこうも凄いんですね。
そして落語ってのは話のスジを知っていても楽しめるんですよ。
友達の話とかは知ってたら、前に聞いていたら『知っているから!』って言いますけど、落語は違う。
ほんと不思議です。
ぜひ見てみてください。