mamezo-kun’s blog

文章がうまくなりたいとブログ始めてみました。何を書いたらいいのかわからなかったんです。そこで落語について書いてみようと。ブログ作成、落語に精通している方、ご教示お願いいたします。

素人落語紹介!!第2幕『かつぎや 』

落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?

そんな落語の話って何があるんだろうということで本がありましたので、ブログ書くのも初めて、落語は聞いていたけど解説とか知らない素人以下の、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。よろしくどうぞご贔屓のほどお願いいたします。

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それでは最初に本のご紹介。

 

 

古典落語 (講談社学術文庫)

古典落語 (講談社学術文庫)

  • 発売日: 2002/12/10
  • メディア: 文庫
 

 

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さぁ今回のお話しは

『かつぎや』

 

さてどんな落語なのでしょうか??

 

その前に軽く単語の説明

縁起を担ぐ・・・吉凶の迷信にとらわれること。

奉公人・・・他人の家に仕える召使。

だいだい・・・ミカン科の植物。

番頭・・・商店などの使用人の一番偉い人。主人の代わりに店を取り仕切る人。

宝船、えびす様、弁天様・・・下記イラストの船が宝船。えびす様は紫色の装束の人。弁天様は一番後ろの女性。この絵を枕の下に入れると初夢が見れるという風習。

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それではあらすじを見てみましょう

 

 

よく物事を気にして縁起を担ぐ方がいます。

誰でも物事はめでたいのがいいに決まっていますが、今回のお話しは、度を越して縁起を担ぐ方、かつぎやさんのお話しとなります。

 

正月に旦那さんが奉公人の権助を読んで吉例によって庭の井戸神さまへだいだいを納めることとなっている。

旦那さまは奉公人の権助に、『だいだいを納める時に詠む歌は『あら玉の年たちかえるあしたより若やぎ水を汲みそめにけり』、これはお年玉と言ってだいだいを入れてきなさい』

頼まれた権助は間違えて覚え、『目の玉のでんぐりけえるあしたより末期の水を汲み染めにけり、わざっとお人魂』と詠んで井戸にだいだいを入れてしまう。

旦那さまに間違いを注意された権助は、庭の植え込みへ飛び込み手を合わせて拝み、草葉のかげから拝むから勘弁してくれと旦那さまに縁起でもないことを正月早々から言ってしまう。

 

今度は別の奉公人の定吉がお年賀の品を持ってきて旦那さまが帳面をつけるから一人ずつ読み上げるよういわれる。

定吉は伊勢屋の久兵衛さん、美濃屋の善兵衛さんと正式名で読み上げるが、旦那さまは、

『長ったらしく言ってはいけない。帳面を早くつけるんだから略して言いなさい。伊勢屋久兵衛さんなら伊勢久さん、美濃屋善兵衛さんなら美濃善さんと言うように』と。

言われた定吉はなんでも略してしまい、

油屋の九兵衛さんで略して、あぶく

天満屋の勘兵衛さんは、てんかん

渋屋の藤兵衛さんは、しぶとう

湯屋の勘造さんは、ゆかん

関口屋の藤吉さんは、せきとう

もう全く意味がわからなくなってしまいます。

そこへ番頭さんが気を利かしてやってくると、代わりに読み上げました。

『鶴亀とお願いします。鶴屋の亀吉さんでございます。

次はことぶきでお願いします。琴平屋の武吉さんでことぶきでございます。』

と実に縁起の良い話をします。

 

昔は元日と二日の宵に七福神の乗っている宝船の一枚刷りの絵を売り歩く習慣がありました。

それは二日の夜みる夢を初夢と言ったので、この絵を枕の下に敷いて寝て良い夢をみようと言う風習でした。

その絵を売り歩くのが船屋さん。

機嫌の治った旦那さまは売り歩く声の『お宝、お宝』と言う声をきき呼び止めると、船屋さんに船の値段を聞く。

すると船屋さんは四文(しもん)ですと回答。

旦那さまは、四(し)の文字は嫌いだ。そう、しぬ、しくじるなどと言って他のいいようを求めるが縁起の悪い言い方しか出てこない。旦那さまはそんな船屋を追い返してしまう。

 

困った番頭は裏口から出て近くの船屋に縁起の悪い回答はしないよう念押しをし、一枚の値段を四文(しもん)ではなく四文(よもん)と言うように教えます。

その船屋は要領がよく、縁起のよい受け答えを行います。

何枚持っている?と聞かれれば、八百枚と答え末広がり。

機嫌の良くなった旦那さまはお節料理を勧めると船屋は

『旦那さま、これはまた結構なお節料理でございますな。ごぼうさん(おぼっちゃんの洒落)、ごまめ(ごまめと豆、丈夫をまめと言っていたらしい)にご成人というのはいかがで?』

数の子を見れば、数々めでたいなどと縁起の良いことばかり。

さらに船屋は

『お宅様では七福神が揃っておりますな』

旦那さまが、どういうことだい?と尋ねますと

『ニコニコしている旦那さまがえびす様、ちらりとあちらに見えましたお綺麗なお嬢様は弁天様と・・・』

それでは二福じゃないかい?という旦那さまに

『それでもご商売が呉服(五福)でございます』

 

 

いやぁ、一瞬考えるサゲでした。

私も二福じゃないか、あと五福は?と思いましたけど、最後のところで呉服と出たところで、あぁ五福と呉服ね・・・と合点がいきました。

落語は慣れが必要なんでしょうね。いちいち説明もないですし、解説もやはり野暮という観点からなのか、あまり見かけませんし・・・。

この落語は、私の文章では分かりにくいでしょうが、非常にテンポもよく、面白いと思います。

古典落語というのは各時代背景、単語等がわからないと意味不明かもなぁと感じました。

いちいち説明しながら話を進めるわけにもいきませんしね。

ということで冒頭に解説を少々入れてみました・・・。

 

それでは実際の落語を聞いてみてみました。

出てきたのは五代目三遊亭圓楽師匠、立川談志師匠等々。

この有名なお二方の落語が検索上位でしたので観てみました。

五代目三遊亭圓楽師匠・・・笑点の司会者としか知らなかったです。

非常に入り込めました。テンポが良くて楽しめました。

立川談志師匠・・・昔はかつぎやって言えば縁起を担ぐ人だったと言われてた。さらに戦後は米を担ぐ人に変わっていったとも・・・。勉強になります。

やはり落語は耳で聞くと想像力が高まります。

ただ、文章で事前準備ないと難しいのも確か・・・ですから難しいですよね。

ぜひ落語を聞いてみてはいかがでしょうか? 

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それではまた・・・