mamezo-kun’s blog

文章がうまくなりたいとブログ始めてみました。何を書いたらいいのかわからなかったんです。そこで落語について書いてみようと。ブログ作成、落語に精通している方、ご教示お願いいたします。

素人落語紹介!!第3幕『明烏』

 

落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?

そんな落語の話って何があるんだろうということで本がありましたので、ブログ書くのも初めて、落語は聞いていたけど解説とか知らない素人以下の、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。よろしくどうぞご贔屓のほどお願いいたします。

 

f:id:mamezo-kun:20200503103344p:plain

それでは最初に本のご紹介。

 

古典落語 (講談社学術文庫)

古典落語 (講談社学術文庫)

  • 発売日: 2002/12/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

f:id:mamezo-kun:20200503104728p:plain

さてと今回のお話は

 

明烏』(あけがらす)

 

どのような落語なのでしょうか?

 

背景

見返り柳:江戸時代、吉原遊郭の入り口にあった柳。遊郭からの帰りにその柳から吉原を名残惜しそうに振り返った場所にあったことからついたそうです。

 

吉原:現在の台東区千束付近にあった遊郭。話にも出て来ますが、ちょうど浅草の観音様の裏手に千束通りという道路もあり、吉原へと続いています。

 

 

あらすじ

 

落語には道楽者、お気楽者の話での悩み等は多いらしいのですが、息子が堅物で両親が悩むというのは珍しい話です。

 

地主の息子の堅物の若旦那の時次郎は、毎日部屋に籠もって読書をしている。

また、元々病身であり、青白い顔の21歳。

親としては商人としておもてばかり知っているのではなく、遊びの一つでもして裏を知ってなけりゃ、お客様のおもてなしもできゃしないよと心配になる人柄。

 

そこへ町で札付きの悪である、源兵衛と多助が、はやるお稲荷様へお参りに行かないか?と誘って来た。

 

当然、親に相談する時次郎。

その時次郎にお稲荷さんの場所を聞くと、浅草の観音様の後ろの方とのこと。

察した旦那様は参拝までの道のりの過ごし方、お金の払いかた等を時次郎に教え送り出す。

 

何の疑いも持たない時次郎はついて行き、お稲荷さんへ行くと言うことになっていますから、騙すのが大変です。

有名な見返り柳は御神木。

吉原大門はお稲荷様の鳥居。黒いんですが・・・。

お茶屋はお稲荷様の巫女の家。

何も知らない時次郎はお茶屋のひきつけの部屋、いわゆる待合室へ。

 

当然そこで待っておりますと花魁が通ります。

それを見れば、誰であれここがお稲荷さんや巫女の家でないことは分かります。

 

時次郎も吉原と察しましたが、時すでに遅し。

騙された時次郎は泣いて帰ると聞きません。

 

そこで多助は

『先ほど言った鳥居は吉原大門と言って、一本口何ですよ。髭の生えた怖いおじさんが5人くらい立っていたでしょ?出た人数と帰る人数を帳面につけているんですよ』

と言い

『ふんじばられてしまうから、一人では帰れないんですよ』

時次郎は『人間と生まれて縄目の恥を受けるわけには行かない』

と仕方なく酒席へ。

 

その若旦那についた花魁が今年18になる浦里という絶世の美女。

 

さすがなだめ上手。酒席の部屋から花魁の部屋へ。

源兵衛と多助は邪魔者がいなくなったものだから飲めや唄えのどんちゃん騒ぎ。

 

花魁にふられ、一人で朝を迎えた二人は、店の前にできた甘納豆を食べながら時次郎の部屋へ。

一晩で花魁に骨抜きにされた時次郎、そんなうぶな時次郎に惚れた花魁。

 

布団の中から

花魁『若旦那、みなさんがああおっしゃるんですから、お起きなさいましな』

迎えに来た二人も、

『花魁が起きろ起きろと言っているのに、若旦那、起きたらどうなんです?案外図々しいね、あなたも・・・』

と閉口してしまう始末。

時次郎『でも、花魁は口では起きろと言っていますけど、布団の中では、あたくしの手をぎゅーっと握って離しません』

呆れた源兵衛と多助は

『若旦那。あなたは暇な体だ。まぁゆっくり遊んでらっしゃいよ。あっしたちはこれから仕事に出かけなくっちゃあならないんですから・・・じゃあ先に帰りますからね』

という二人に時次郎は

『あなた方、先に帰れるもんなら帰ってごらんなさい。大門で縛られちまいますから』

 

 

いやぁこの落語は面白いです。

現代でも飲み会にいやいや行くけど、酒が入ったころ、終電もないのに帰らないって人と同じですね。

身近な人に言っているのではなく、一般的な話しですよ(笑)

いつの世の中にもこのような感じの話はあるんですね。

 

ただ、現代では、今回の落語のような地主ではなく、広がっているのかも知れませんがね。

落語は本当に面白いです。

 

文章では伝わりにくい内容ですね。

でも初心者、素人な私には文章での先行知識が必要でしたので、良かったです。

 

 

野暮な話と言われますが、この落語は何がサゲ(落語ではオチのことをサゲと言います)なのか・・・。

わからない人には分かりませんよね?

書いている私も素人なので、あっているか疑問ですが、私なりに説明しますね。

 

若旦那が吉原から帰ると泣いていた時に、

『先ほど言った鳥居は吉原大門と言って、一本口何ですよ。髭の生えた怖いおじさんが5人くらい立っていたでしょ?出た人数と帰る人数を帳面につけているんですよ』

と言い

『ふんじばられてしまうから、一人では帰れないんですよ』

って言って引き止めましたよね。

これが、最後に、前日は引き止められた若旦那が

『あなた方、先に帰れるもんなら帰ってごらんなさい。大門で縛られちまいますから』

と、源兵衛と多助を逆に引き止める・・・。

これが笑えるということですね。

 

いや、ほんと野暮だわ(笑)

申し訳ございません。

でもわからない人にはわからないんですよね。

怒られてもいいからわかってもらいたいので書いてみました。

 

 

 今回の動画は・・・

 

古今亭志ん朝師匠を観てみました。

まぁ動いていませんでしたが・・・ね。

 

話だけ聞いていても出演者が複数人存在し、落語素人の私も非常に想像させてくれる凄い人でした。

いや、本当にドラマを観ている、と言いますか・・・な落語。

一人芸なのに、登場人物が違う違う。

素人がこういうこと言ってはダメなんでしょうけど・・・。

申し訳ございません。

 

そう思い、ネットで調べますと、凄い人何ですね。古今亭志ん朝師匠・・・。

人物を知らないで聞くってのも新鮮でした。

 

それにしても、こういう機会でも良いので落語に接するのはいいねと感じました。

ぜひ、聴いてみてください。

f:id:mamezo-kun:20200503153334p:plain

それではまた・・・