mamezo-kun’s blog

文章がうまくなりたいとブログ始めてみました。何を書いたらいいのかわからなかったんです。そこで落語について書いてみようと。ブログ作成、落語に精通している方、ご教示お願いいたします。

素人落語紹介!!第1幕『嘘つき弥次郎』

落語って何をするにも非常に敷居が高いと思いませんか?

そんな落語の話って何があるんだろうということで本がありましたので、ブログ書くのも初めて、落語は聞いていたけど解説とか知らない素人以下の、わたくし『豆蔵』が落語の話を紹介していってみようというブログ。どうぞご贔屓お願いいたします。

f:id:mamezo-kun:20200503103344p:plain 

さて、手始めに何をしたらいいのか分からないので、とりあえず持っている本の初めから紹介していくことにしてみます。

  

読んだ本はこちら↓

 

古典落語 (講談社学術文庫)

古典落語 (講談社学術文庫)

  • 発売日: 2002/12/10
  • メディア: 文庫
 

さぁそれでは今回のお題は 

 

f:id:mamezo-kun:20200503104728p:plain

 

『嘘つき弥次郎』

 

 

あらすじ

 

 御隠居と弥次郎の会話。

 

弥次郎は北海道へ仕事で1年間出張へ。1年ぶりに会った二人。

まずは北海道の寒さの話を・・・。

旅館に宿泊し、冷えた体を温めに風呂場へ。

風呂が熱いからとうめてもらっている間に、流しに足が凍りつく寒さ。

今度は2階から女中にお茶を頼むと2階まで運ぶ間にお茶が凍ってしまうほど。

凍ってしまったお茶はかじってくださいと言われるわ、今度は生卵を頼めば、茹でないと生卵に戻らない。持ってくる間に固まってしまうから。

雨は1粒、2粒と数えるが、向こうでは凍って降ってくるから数え方は1本、2本。

そんなもんだから傘はブリキでできている。

 

雪は非常に大きく、たどんくらいの大きさ。

一つでも大きな雪が当たると即死だそうだ。

さらに、話し声は凍ってしまう。

女中が言うには竹筒を通して話すと相手に聞こえる前に内部で凍る。

その竹筒を切り取り素焼の土鍋へかけておくと凍った声が溶け出して、おはよう、おはよう、おはよう・・・と目覚ましがわり。

 

火事が起これば火事も凍るってのはすごい。

弥次郎も商売人。その凍った火事の火を見世物にしようと、折って牛の背中に乗せて北海道から東北へ。

歩いていると風が吹きはじめた。すると火事が溶け始めて牛の背中で燃え始める。

水をかけるも消えません。

・・・そう焼け牛にみず。

 

今度は山に入ると猪。その大きさはなんと三間(約5.4m)。

追いかけられ、そいつの背中へ乗ると後ろに向き、落とされまいと尻尾を体に巻きつけるとなんと7巻半。

刺し殺そうにも固くて無理。

そこで急所はあるだろうと金玉を握ると、猪はウーンと唸り、ひっくりかえる。

こりゃ死んだふりかもしれないからと弥次郎が腹をスーッと裂くとなんと子供が16匹。

そう、しし16。

御隠居が金玉握って殺したのに子供?オスじゃないのか?オスの腹から子供が出るかい?と尋ねると

『いいえ、そこが畜生のあさましさ・・・』

 

 

さて、これで話はおしまいでした。

全体としては概ね弥次郎が御隠居は北海道のことを知らないと思い、あれやこれやと嘘をつく。

途中までは話も面白く、読み進められました。

が最後のオチ(落語ではサゲというらしい)は理解できませんでした。

 

う〜、とりあえず知らない言葉を調べよう!と『畜生のあさましさ』を調べますと、

『人間の心の卑しさ、醜さ』

を表しているそうな・・・

 

そんなところから初心者の私が考えますに、

『これはそんな嘘やなんやも受けられないような時代の、民衆の心の卑しさ、醜さを表しているのではないか?』

とも感じましたが、畜生はオスなのにメスのようにお腹に子供がいると言ういやしいところから来ているのが一番素直かと・・・

人それぞれ感じ方は違うでしょうが、一つ今回の紹介を読んで聞いていただけたらと思います。

 

と、文章だけではつまらない。やはり落語は話芸ですから聞いてみたくなりました。

軽く『嘘つき弥次郎』と入力すると・・・出ました。

五代目古今亭志ん生師匠、笑点でおなじみ青いお召物の三遊亭小遊三師匠、立川談志師匠他・・・

 

早速聞いてみました。

話の内容は三者三様、当然演じ方も三者三様・・・

古今亭志ん生師匠は上記の落語に最後は『うわばみ』(大きな蛇のこと)が出てきて、そいつに飲み込まれ、お尻から出てくる。そこで、お尻から脱出されたうわばみが『猿股履いて来ればよかった』というサゲ。

これも現代で言えば猿股が難しいですね。まぁ簡単に言うと自転車選手が履いているようなモモの真ん中くらいまであるパンツみたいなものと考えて頂けたらと思います。

このサゲは上記に比べて分かりやすく面白かったです。

 

立川談志師匠の落語は『うわばみ』ではなく、せがれが出てきました。

その息子が南極へ行った話を。船に乗って南極へ行き、氷に阻まれて動けなくなったところをロシアの砕氷船に助けられて、最後は『ロシア良かった(よしゃあ良かった)、ソ連見たことか(そりゃ見たことか)がサゲになりました。

こちらの方が面白かったです。おすすめです。

 

落語なので素人以下の人がこう言うことをしたり、言葉にして説明すること自体野暮と言われるかも知れませんが、広い心で今後ともお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

f:id:mamezo-kun:20200503153334p:plain